お酒

料理と酒を、
別々に考えない。

一皿の中には、食材、出汁、塩味、香り、温度、火の入り方、そして食べた後の余韻があります。

酒も、銘柄や評判だけで選ぶのではありません。料理とともに口にした時、食材の持ち味がどう見えるのかを考えます。

酒が前に出すぎれば、料理が見えにくくなる。料理に寄せすぎれば、酒が本来持っているものが失われる。

どちらかを消すのではなく、料理と酒、それぞれの輪郭が自然につながるところを探します。

日本酒

米、水、造りを見る。

日本酒も、甘い、辛いという言葉だけでは選びません。

米、水、麹、造り、熟成、温度。それぞれの違いによって、香りや旨味、口当たり、余韻は変わります。

出汁の余韻をどう受け止めるのか。魚や野菜の香りをどう支えるのか。料理と重ねた時に、その一杯がどのように働くのかを見ます。

冷たい酒が合う時もあれば、常温や燗によって料理とのつながりが深くなる時もあります。決まった形にはめず、その日の料理と酒の状態を見て整えます。

酒だけの印象を残すのではなく、料理と酒をともに味わった時間を残す。そのための一杯を選びます。

ワイン

土地、造り手、年を見る。

同じ葡萄から造られたワインでも、土地、造り手、収穫された年、熟成の時間によって、その表情は変わります。

酸、果実、香り、温度、時間の重なり。その一つひとつを見ながら、出汁や魚、野菜、炭火の香り、その日の料理の流れに合う一本を選びます。

有名な銘柄だから選ぶのではなく、その日の料理とともに飲む意味があるかどうか。

料理にワインを当てはめるのではなく、料理とワインの双方を見ながら、その日の塩梅を考えます。

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